スッテチアンドグルー工法の作り方(S&G工法)


・スッテッチアンドグルー工法とは


 スッテチアンドグルー工法とは、合板を決められた型に切っておき、それを銅の針金で固定しフネの形を作って、つなぎ目をガラステープと樹脂で接着する工法です。簡単に、早く、軽く、安く作ることができます。
 ここでは、この工法で作るカヌーを例に、工作法を紹介します。



1 材料を用意する。

 まず、設計図に指示された通り材料を用意します。接着剤は必ずエポキシ系を使用し、合板はマリン合板を使います。カヌーで使う材料は長いので、設計図にあるような材料はありません。したがって、短い材料をつないで、長い材料を作ります。このつなぎ手には、スカーフという方法を使います。
 スカーフというのは、材料をななめに削っておいて、接着面積をかせぐ方法です。厚さの8〜12倍の長さで、斜面を作ります。

赤い面で接着する。
カヌーには5メートルの材料が必要。
これがスカーフ。接着面がななめになってる。見えるかなあ?
合板のスカーフは、まずこうして重ねる。
次にこれにかんなをかけて、ななめの面を作っていく。
真っ平らになったら、完成。これをつなぐ。
このように、いらない面にはしっかりとマスキングしておく。
さもないと、なにもかもが張り付いてしまう。
こうして接着して、しっかり固定しておく。
最低24時間は動かしてはいけない。
長さがわかる。

この先続く。