スッテチアンドグルー工法の作り方(S&G工法)(8)


 船体ができたところで、ビームとバルクヘッドを入れます。バルクヘッドはマニュアルにはクローズドセルのフォームを使うなんて書いてありますが、こんなもんはchesapekaeで直接買うよりほかにありません。大枚をはたいて、ためしに買ってみたのですが、どう見たってただのスポンジにしか見えませんでした。
 したがって、無理にこんなスポンジを買うより、6ミリの合板でバルクヘッドを作った方が安く上がります。
 バルクヘッドを固定するかどうかについて、マニュアルでは、型を出すのがむずかしいので、無理に固定しなくても、シーラントで止めて防水だけしておけばいいと書いてあります。実際、バルクヘッドは強度のメンバーに入ってないらしいのですが、せっかくですので固定して船体強度を上げましょう。型を出すには、河童流の簡単な出し方がありますので、実践してみてください。

これが買ってみたフォーム。どう見たって、スポンジ。
これで28ドル50セントプラス送料。
バルクヘッドを入れたところ。
バルクヘッドはぴったり船体内側にあっています。
これぞ河童流の秘技。

・河童流バルクヘッドの型出し法

用意するもの ビーム幅の棒 
船体深さの板
細い板
瞬間接着剤
色サインペン5色
まず、ビーム幅の棒をバルクヘッドの位置にのせます。
位置は、バウから左右同じ距離を計って、シアークランプに
しっかりマークしておきます。
次に、船体深さの板(あまった合板がいい)をキールラインに
あわせ、上の棒と瞬間接着剤でくっつけます。
キールラインにあわせる所は、図のように三角に切っておきましょう。
そうしないと、キールラインにあいません。
細い板(これも合板の余ったのを切って作るといい)を角に
当てて、下ろした板に、印の線を書いていきます。
これをすべての角でとっていきます。
板の位置は任意の点でけっこうです。
きちんと色分けしておかないと、あとでひどい目にあいます。
すべての角の位置をとったら、これをバルクヘッド用の
合板の上にのせます。
板を線に合わせると、船体の角の位置がすべて出ます。
点を結べば、船体内側の形がそのまま書けます。

 どうでしょう? 余った合板の切れ端で、簡単にバルクヘッドの型が出せます。コツは、板の先をとがらせて、角にしっかり当てることです。


それでも続く