新潟大移動

2003年7月5日

新潟県寺泊町

 なぜか突然、新潟県寺泊にいる。なぜかという理由を説明すると、北海道が間に合わなくなるからだ。まだ梅雨も明けてないのに、と思うだろうが、今のペースで計算すると、どうしても北海道に入るのが、8月になる。北海道1周約1800キロ。順調にいって(知床半島はポーテージする予定も入れて)2ヶ月かかる。そうすると、また10月に入ってしまい、北海道は雪が降り出してしまうのだ。そこで、富山、石川を後回しにして、ともかく北海道を優先させることになったのだ。

 だったら、一気に北海道へ行ってしまえばいいと言うだろうが、そう簡単に行けない事情もある。というのは、北海道に行くには、まだちょっと早いのである。本州の梅雨が明けないと、北海道に太平洋高気圧の暖気が入らない。梅雨明け前は、北海道は冷たいオホーツク高気圧の勢力範囲で、まだまだ寒いのである。だから、一気に北海道に行くわけにもいかないのである。
 くわえて、運ぶ側の都合もあった。今回、かわうそ号を運んでくれたのは、なるてつ運輸の友人、よっちゃん輸送である。よっちゃん輸送が、愛知県から新潟へ荷物を運ぶついでに、かわうそ号を福井で拾ってきてくれたのだ。石川、富山を飛ばすと、日程的にもちょうどいいし、この機会を逃すわけにもいかなかったのである。

 しかし現時点では、かわうそ号が寺泊から再スタートするか、流動的なのである。このホムペを書いている現在、なるてつ運輸とよっちゃん輸送は、乗合船に乗って鯛釣りの真っ最中である。なにしろ、先週、ここで6キロの真鯛が上がっている。この釣果によっては、さらにかわうそ号が北に移動することもありうる。新潟県の海岸というのはずーっと砂浜で、漕いでもぜーんぜんおもしろくない。河童としては砂浜が終わるところまで運んでもらい、そこから再スタートをいきたいのであるが、そこまで運んでもらえるかは、すべては今日の釣果にかかっているのである。

 こんなふうに、いろいろな都合と思惑が重なり合った今回の移動なのである。まったく、日本一周って大変よ〜。

3日の夜、ものすごい嵐になったのだが、
この台船の部屋を貸してもらって、雨風が
しのげた。本当に助かった。
監督の小林さんをはじめ、
皆さんお世話になりました。
よっちゃん輸送のトラック。
かわうその横にはクーラーボックスが…。
寺泊のお土産売り場に並ぶカニ。
昨夜の民宿でも出た。
ちなみに、第2レグ初の民泊。
クジラだと。
食べ過ぎると危ないらしいが、
毎週食べる人っているのかね?
サバとかアナゴとか鯛とか、こうやって串焼きで
売ってるんだけど、一匹って食べられるか?
フットジョグから差し入れがあった。
スポーツ飲料はかなり助かる。