潮岬の潮の問題

2003年3月29日

三和歌山県串本町滞在

 潮岬の潮がすごいらしい。昨日、ここへ入ってくるときも、なんか潮が逆に流れているような気がしていたのだが、漁師に聞いてみたら黒潮が潮岬に大接近していて、串本とすぐ目の前にある大島の間にも流れ込んできているらしい。まさか、幅500メートルほどのすきまに黒潮が流れ込んでいるとは思わずにきてしまったのだが、ちとまずかったらしい。

 しかし、それよりまずいのは潮岬越えで、このままだと回れない可能性がある。というのも、早いときには5ノットも流れているらしい。漁師に聞いて、唖然としてしまったが、5ノットというのは黒潮本流のスピードなのである。大学に入った年、始めて八丈島に行き、帰りにこれに捕まってとんでもない目にあった。まだGPSなどというものができる前の時代の話である。

 今回は、その潮に手こぎで対抗しなければならないのである。一応、明日試してみるつもりであるが、ダメだと思ったら、速攻戻ってくるつもりである。
 実は地図を参照してもらうとわかるが、潮岬は先端が円形になっているが、その付け根の部分は幅が600メートルしかない。かわうそ号が止めてあるスロープから「向こう側」までは自転車で3分なのだ。しかも、「向こう側」にも港もスロープもある。わざわざ遠回りしなくても、その気になれば、ポーテージできるのである。せっかく、本州最北端も越したのだから、本州最南端も越しておきたい気はしないわけでもないが、5ノットと聞いて、これはポーテージもありだな、と考えている。
 なにしろねえ、真夜中に黒潮に捕まって、それまで6ノットで機走していたヨットが1ノットになったんだぞ。海の上なんて、なんでも起きるんだ。

 今日は風の具合もよろしくなかったので、とりあえず停滞しておりました。何年か前にきたことがあるんだけど、この町もかなりかわっていておもしろかった。24時間営業のコンビニがあるので助かる。明日は、早起きして潮岬にトライします。報告を待て〜!

これは鵜殿を出るときだな。
ポールにくっついているのは
夜間用のストロボ。
使わないことを祈る。
鵜殿→串本間。
やっぱり波があるんだよね。
串本にあったお店。
以前入りそこねたので、
今回行こうとしたらすでに
つぶれていた。
もう一度荷物の整理。
まだ入りきらない。