かわうそ号復活

2003年3月7日

 更新をしなくちゃ…と思いつつ、かわうそ号の修理を急いでいたら、一週間も経ってしまった。なんだよ、仕事やめたんだから更新しろよ、と思うかもしれないが、仕事をやめてからの方が忙しくなったのは去年と同じで、かわうそ号と事務仕事で忙殺されていた。

 そんなふうに修理に取りかかっていたかわうそ号だけれども、とりあえず復活した。とりあえず、というのは、ずっと前にも書いた通り、自作艇には完成がないから。時間と手間があれば、いじくりたいところがあと364カ所ある。もっとも、出発までにすまさないといけないことが、1248件あるので、おそらくいじくりたいところの2〜3件が直るだけで、あとは見切り発車、いや見切り出艇である。まあ、だいたいこんなもんだ(笑)。

 今週やっていた修理内容はというと、船底の摩材を取り替え、さらに愛知金物、横井さんが、わざわざ岐阜羽島まで持ってきてくれたステンレス板を下に張り付けて、ひきずり対策はほぼ完璧になった。キールはこれで良しとして、あと横の角のところには、アルミ板を張り付ける予定でいる。チャインの下は、曲げがきついので、ステン板では固くてカーブになじんでくれないのだ。キール部分に一番力がかかるのはいうまでもないが、ここにもけっこう重みがかかって、摩材がかなり傷ついているので、ちゃんと対策を立てる予定でいる。

 それと、もう一つ気になっていたが、どうしようもないので触らずにいた電気系統を修理した。手こぎのかわうそ号になんで電気系統があるんだよ、という人は、かわうそ号が電動ビルジポンプを装着していることを思い出してほしい。なんといったって、スプレースカートをつけると暑い、という理由でスプレースカートしたことのない河童である。うち寄せる、いや打ち込む波は、スイッチひとつで噴水のようにくみ出してしまうのである。このポンプ、前の荷物室、コクピット、後ろの荷物室と3つつけてあって、ひとつのバッテリー(12V7.2Ah)から電気を供給している。スイッチボックスは、もっとも安価な水密ボックス、弁当箱を改造してデッキ裏に固定してある。しかし、さすがに半年間も毎日海水を浴びていると、どんなに防水、防錆対策がしてあったって、壊れてくるに決まっている。4つあるスイッチを全部交換してきた。

 こうしてかわうそ号はほぼ復活しました。ただ、かわうそ号だけは出発できるようになったのですが、河童の出発は21日です。どうしてかって? 大人の都合だよ。

摩材の上(?)にステン板。
これでもう摩材が減ることもないだろう。
半年使っていたスイッチ。
ちゃんとゴムカバーをつけて、防水対策は
取ってあったが、やっぱりさびる。
バッテリーはこんなふうにケースに入れて
防水してある。
ポリの容器にどうしてシリコーンが接着
できているのか、不思議に思うでしょうが、
河童の魔力でくっつけました。
これがスイッチボックス。
配線がごちゃごちゃしているのは、はじめに
ちゃんと考えなかったから。
もちろん、スイッチにはゴムカバーをつける。