かわうそ号始動?

2003年2月10日

 いきなりであるが河童はお疲れ気味である。というのも、ここのところストレスがたまっている。
 実はいま、またしても購読料をいただかないといけないような事態に陥らないために、普通の仕事をしている。もちろん、身分を伏せたままの隠密行動である。ネット系の仕事をしていて、当然インターネットも自由にみられるのだが、会社では川太郎ネットのことなどおくびにも出さず、な〜んにも知らないふりで、日夜業務にいそしんでいるのである。しかし、これが大変に苦痛なのだ。
 そもそも普段から、自分の事を「河童は」というくせがついているので、これを口に出さないだけでも、相当の注意を必要とする。さらに、おしゃべりで何にでもくちばしをはさみたがる河童が、せっかくのネタが目の前にありながら聞き流さなければならない。河童的には、もったいない状況が1月から続いているのである。
 まったく、うずうずするのを我慢する毎日なのだ。

 さて、それでかわうそ号はというと、まったくほったらかしであった。少々事情があって、1月から普通の仕事にくわえて、他の仕事も受けてしまい、毎日10時帰り、休みなしという生活が続き、それどころではなかった。気が付けば出発予定まであと1ヶ月しかなく、大慌てで修理しなくてはならないような事になってきた。毎度のことながらあわただしいのである。

 出発までにやらないといけないことは、大きく3つある。一つは船体の補強。これは、荷物があまりに重すぎ、陸に引き上げる時に、本来V字形になっている船底が、平らに変形してしまう。これをくり返していると、最悪船体が割れてしまうので、中にフレームとキールを入れて補強する。
 それから、八戸で修理した摩材の交換。前にはってあった摩材をはがして、新しい摩材を取り付け、その上にステンレス板をはる。やはり、コンクリートと擦れるので、金属をはらないと、すぐにすり減ってしまう。
 それから、デッキの補強である。デッキを補強しようか、台を取り付けようか、どちらにしようか考えているが、ようは自転車をデッキにのせたいのである。これまで、自転車は折りたたんだあげく、バラバラにして船内に入れていたが、荷物を全部入れたあとに、自転車を入れなくてはならず、かなり時間がかかった。朝の忙しい時に、どうにもめんどうなので、ビニール袋にでもつめこんで、デッキの上にのせられないか検討している。
 そんな重いものデッキに積んで、安定性は大丈夫なのかと思うであろうが、いつもデッキに積んでいる防水袋の重さと自転車が、そうかわらない重さであった。まあ、あの防水袋は、ハッチが開けられないような事態になった時、最低限のツェルトだとか着替えだとかを入れた緊急パックであったのだが、第一レグではたったの1回しか使わず、しかも使わずにすんだといえば使わずにすむような状況にしかならなかったので、第2レグではやめて、自転車をのせることにする。そうすると、荷物の詰め込みが相当楽になるのだ。

 そんなことを考えながら、仕事をしているのだが、先日の休みは、せっかく小屋まで行ったのに、船台を作ったところでダウン。どうも疲れがたまっているようだ。なぜ、疲れがたまっているかは書けないのであるが、次の休みまでには、なんとか体を回復させたいのである。

ひさびさのかわうそ号。
かわうそ号の下の船台を作った。
第2レグでは、フェリー移動がある予定なので、
それもにらんでバラバラにできるように作ってある。
宅配便で現地に送ってもらうのだ。
もちろんキャスター付で、移動もラクラク。