キャンプの話(テント編)

2002年11月24日

 うーむ、どういうわけなのだかさっぱり文章が書けない。とある話を書こうと思って、一週間も毎日こちょこちょと書きつづっていたのだが、ついに今日になっても仕上がらず、嫌になってしまった。だから今日は全然書く予定でなかった話を書いておこうと思う。
 そこで、テントの話なのだ。

 長期、というか超長期のキャンプ生活をしようとすると、テントに求める性能は非常に厳しくなる。雨風をしのぐのはもちろん、虫を防いだり、プライバシーを守ったりと、屋外生活ではテントが唯一自分を守ってくれる砦になる。防水性とか、耐光性とかそういった基本的な性能は、昔のテントに比べたら恐ろしく進歩していて、そこいらで売っている安物のテントでも、そこそこはいけるのだが(ただし、長期間は保たない)耐風性と快適性というバランスは、まだまだ悩む余地がある。

 なぜかというと、快適性は床面積と天井の高さに比例する。床面積の方は、だいたい寝られる人の数で決まってしまうので、あとは天井の高さがどうなるかという問題である。もちろん、天井が高い方がいいに決まっている。着替えをするにせよ、メシを作るにせよ、天井が高くないと不便である。
 ところが、天井を高くすると、風に弱くなる。海沿いは、基本的に風の強いところが多いから、風に弱いテントは論外である。まだ川のキャンプなら、風の当たらない場所を選ぶ余地があるが、漁港で、しかもフネの近くにテントを張るとなると、どうしたってスロープの上とか、ふきっさらしの場所が多く、風の弱いところの方が少ない。そうしたところで、天井の高いテントをはるのはなかなか難しいのだ。

 結局、悩んだ末、河童が持っていったのは、定番中の定番、モンベルのムーンライト3であった。同じモンベルでも、登山用のシリーズはもっと耐風性の高いドーム型のものがあるのだが、実物をお店で見て、着替えができないと思ってやめた。

 結果はというと、大きさ的にはちょうどよかった。このテントの最大の特徴は、組み立てるのがとても簡単であるところなのだが、実際、5分とかからずに組み立てが終わってしまうので楽だった。10時間もこいだあとにテントを立てるとなると、腕の上げ下げ1回1回がめんどうで、そうしたときでも少しも苦にならなかった。
 風に対してはどうかというと、これが予想外に強かった。というのも、正直どこかでポールが折れるだろうとふんでいたのだ。テントをはる場所がセメントの上なので、風に対して向きをかえられないことが多かった。風がもろに当たるむきにでもはらざるを得ないので、風の強い日など、ロープをあちこちにとって、無理矢理押さえつけていたのだ。当然、ポールはしなり、フライシートははためき、テントは大揺れというような状況に、何度もおちいったのだが、少し隅が切れただけで、ついにこわれなかった。大間では、10メートルを超える風の中で、とうとうポールが1本曲がってしまったが、それでも折れることはなかったのである。

 テントの防水は、数年前に買ったものという事もあって、横須賀と仙台で2回テント用の防水液を塗り直した。それから、コンクリートの上にテントをはるので、擦れ防止に下に工事用のブルーシートを敷いていた。ムーンライト5以上には、ちゃんとグランドシートという商品があるのだが、3にはそういったものがないので、ブルーシートで代用したのである。3でも出していただけるとありがたい。ムーンライトについては、もう一つ、日よけ用のフライシートがほしい。もちろん普通のフライシートはついているのだが、これは色が緑で光が通る。夏の停滞時など、昼間からテントの中で寝ているのだが、テントの中で十分日焼けができた。アルミ蒸着の遮光フライシートがあればと、テントの中で日焼け止めを塗りながら思っていたのである。

 来年、再出発する時に、ぜひとも持っていこうと思っているものがある。なにかというと、登山用のハーケンである。コンクリートの上にテントをはることは先に書いたが、テントを止めるペグが打てない。そこで、コンクリートの間に入れてあるゴムのところに、ハーケンを打ち込んでそこからロープを引っぱろうと思う。コンクリートが痛むかと思って遠慮していたが、あちこちの漁港でフネを止めるためにハーケンどころか鉄の棒を打ち込んでるのを見て、持ってくればよかったと後悔した。近々、登山用品店をのぞくつもりである。

(それにしても、まとまっていない文章だな。あとで書き直す可能性あり、と付け加えておく)

真鶴にて。
鳥の海だな。
横須賀にて、防水加工中。
Y−14クラブの野口さんがほとんど
やってくれた。
ひたちなかにて。
テントを干したあと。