河童 明日は出られそう。

2002年10月5日

青森県下北郡大畑町

 さすがに大畑の町もあきてきた。今日も北西の風が吹きまくっていて出られず、停滞を決めたのだが、もう見るところもないし、読む本もないし、しかたがないのでネットをつないで遊んでいた。H”つなぎ放題の128Kプランにしてあるのだが、少々行きづまってきたので、オプションの128Kをやめて32kのプランに換えようか検討中である。オプションをつけると毎月3500円余分にかかるのがもったいなくなってきた。もっとも、これをはずすと接続が恐ろしく遅くなって、画像をあげるのに苦労しそうなんだよな。だが、どうもこの先、計画よりも長く旅が続きそうなので、削れるところは節約しないと、ますます続かなくなってしまう。うーむ。

 明日の予報だと、どうやら南東の風が吹くようなので、多少強くても出ていってしまうつもりで準備している。南東の風ならば、追い風になるので大間までの30キロは楽に行けるはずである。もっとも、これまでさんざん、この「はず」というのがあてにならなかったことも事実で、果たしてどうなるかは明日のお楽しみである。

 それにしても、さすがに津軽海峡の天気は秋というより冬になりかかっていて、恐ろしく不安定である。今朝も4時頃突然雨が激しく降り出して、外に出してあったものがびしょぬれになってしまった。昨夜の天気予報ではそんなこと一言も言ってなかったぞ、と思いながらテントの中で寝袋にくるまっていたが、靴が出しっぱなしにしてあったのには、雨が止んでから気づいた。風も、電話で気象通報を聞くと、大間崎とか竜飛は軽く10メートルを超える風が吹いていて、なんだかすごそうである。よほど日を見て行かないと、かわうそ号などひとたまりもない。

 まあ、日本海側へ抜けたら、超高速ADSLかわうそ号になって南下するつもりである。暖かいところをめざすという理由付きだから速いぞ、きっと。なんにしても、北へ向かうのは心理的に苦しいものがある。悩み事をかかえたものは、北へなど旅行に来るべきでなく、南に向かうべきだ。河童も南へ向かうぞ。

 そのためにも、早く竜飛を越えなければ。とりあえず、明日は大間ねらいだけどね。しっかり、釣りの用意なんかもしちゃったりして。2,3日前に、240キロのマグロがあがったらしい。そんなのいらないから、せめて夕食のおかずぐらいはなんとか。いや、かわうそのエサぐらいは確保したいなあ。

濡れてしまったクツをドライヤーで
乾かしている。
発電機があると、いろいろなことができる。
天気はいい。
しかし、大間崎は18メートルの風が
吹いている。
定置網にかかった流木。
手前の自転車を見ると、どれぐらいの量か
よくわかる。ひでえ。
津軽海峡でしか見ないブリッジのない船。
網仕事とかで、見える範囲でしか仕事を
しないため、こうなったのだそうだ。
最近は、さすがに少なくなってきたと言うが
まだまだたくさんあったぞ。