祝 青森到達!

2002年9月16日

青森県八戸市鮫町

 やっと八戸まで来た。ついに青森県到達である。祝ってくれ(笑)。

 今日は7時に種市を出て、八戸まで24キロをのそのそとこいで(また潮が逆だったんだよ。途中で嫌気がさして、ちんたらこいだのさ)3時に八戸の鮫漁港へ入った。八戸港の大半は工業港なので、どこに入れてよいのか一瞬迷ったが、島越で漁師に教えてもらったとおり、左へ左へ入ってきたらスロープがあったので、そこにあげてしまった。去年回った三浦さんとか、昨日日本一周を終えた吉岡さんも来たとかで、こちらのしたいことをすっかり知っている様子で、ここにテントをはれとか、水はそこにあるとか、風呂はあそこへ行けと教えてくれた。ある意味、とても楽だった。
 夕方から雨の予報だったので、ともかく荷物をフネにつめこんで鍵をかけ、風呂屋へ出かけた。種市にもスパマリンだったかという大きな温泉があったんだが、時間がなくて行けなかった。明日は雨で閉じこめられることがわかっていたので、なんとしてでも風呂にはいると、自転車を組み立てて町へ出かけたのだ。近所の風呂屋は休みだったので、けっこう遠くまで走って(自転車を持ってきてよかったと思う瞬間である)温泉を見つけ、ようやく風呂に入った。風呂場に焼酎のポリ容器を持ち込んでいる人がたくさんいたので、なんだと思っていたが、あとで聞いたら、ここの水はいいと言うことで、持ち帰る人が多いんだとか。

 その後、どうしても牛丼が食べたくて(ハンバーガーは久慈で食べた)またしても走り回って牛丼屋を探すが、ついに見つからず、あきらめて帰ってきた。テントをはっていると、すぐ前の漁協がやっている食堂のおばちゃんが声をかけてくれて、お茶と餅せんべいをいただいた。相撲を見てテントに戻り、荷物をテントに入れたところで、雨が降り出した。今日はめずらしくタイミングがいい。

 明日は一日雨のようだし、波が4メートルという予報なので、当然停滞。明後日も出られるかわからない。低気圧は津軽海峡を抜けて太平洋上に進むみたいだし、そうすると波が消えるまでまた時間がかかる。尻屋崎まであと100キロなんだけどなあ。早く日本海側に抜けたいよ。朝夕は涼しいというより寒くなってきた。寝袋がいいので、寒いとは思わないのだが、そこから出る時に決意が必要になる。とりあえず、明日はゆっくりする。毎日熱心にこぐなんて、河童の旅のスタイルではない。町の様子もわからないし、人と語り合う時間もない。行くだけの旅はいやだな。でも、冬が来てしまうので、否応なしに急がされるのだ。

 今日は、写真に撮るようなことが何もなかった。撮るには撮ったが、まったく価値のない写真ばかりなので、あげるのはやめる。そのかわり、この忙しかった一週間の寄港地をまとめておく。

10日 山田町船越→宮古市川代(山田湾入り口)
11日 宮古市川代→田老町田老
12日 田老町田老→田老町水沢
13日 田老町水沢→田野畑村島越
14日 田野畑村島越→久慈市久慈港
15日 久慈市久慈港→九戸郡種市町
16日 九戸郡種市町→青森県八戸市鮫町鮫漁港

 潮と前線で2回やられているな。10日と12日がそれ。でも、全般的に言うと安定していた一週間だった。あと一週間安定してくれたら竜飛だー!