海に戻ったよ〜!

2002年9月9日

岩手県下閉伊郡山田町船越

 いや〜、やっと海に戻ってきた。N盛氏のところへ行って一週間。100年ぐらい置いてあった材木を片づけたり、山水の水源にダムを造ったり、なんやかんややっていて一週間が過ぎてしまった。ようやく海に戻ってきて、明日から再開である。

 今日は宮守村から遠野を通り、笛吹峠を抜けて船越に戻ってきた。遠野物語の舞台、遠野はあのあたりではけっこうな町で、コインランドリー、スーパー、ホームセンターと一通りそろっている。車で走り回ってもらって(といっても、狭いところに集まっているのでたいした距離ではない)用事をすませた。ひさびさに「町」にでてくると、なんとなくうきうきする。

 さて、用を済ませたあと、いやがるN盛氏に頼み込んで、河童ぶちに行ってもらった。あの「遠野物語」に出てくる河童ぶちである。プロフィールに出ている写真は、もちろんここで撮ったもので、河童にとってもここは観光地なのである。ひさびさの河童ぶちは、以前来た時とかわっていなかった。ただ、河童を見たといいはっている余市じじいは、さすがにもうろくしたらしく、河童ぶちには出てきていなかった。かわりに、地元の老人が説明にたっていたのだが、やはり余市じじいの貫禄はない。気に入らないのは、いつから始まったのか、きゅうりを竿の先につけて川にたらしていることで、河童を釣っている、ということだった。河童としては、非常にプライドを傷つけられて、その場で暴れてやろうかと思ったのだが、そんな単純な手に、河童がひっかかると思われていることがくやしい。というより、あからさまに観光客相手のくだらないパフォーマンスで河童ぶちを売ってはいけない。けしからんのである。しかし、河童も大人なので、黙ってそのくだらないパフォーマンスをながめて帰ってきた。今度行く時は、俺のパフォーマンスを見せてやる。

 それで船越に戻ってきたのだが、かわうそ号を点検していて、後部ハッチの内部にクラックを見つけてしまった。外側はガラス繊維が巻いてあるので痛んでないようだが、内側のエポキシを塗っただけの所に、10センチほどのひびが入っていた。乾かして、エポキシをかぶせて置いたが、おかげで後部ハッチに入れておくものが入れられず、テントの中に荷物があふれている。明日の朝、整理して入れ直しである。
 しかし、後部ハッチの浸水の原因はわからない。船体を点検しても、水が漏るような傷は見あたらない。ハッチからの浸水かとも思って、とりあえずボルトの防水にはさんであるゴム板を新しくしてみた。これでも浸水するようなら、本格的に調べて修理しないといけない。沈むには、まだ余裕がありそうなので、しばらくはこれで様子を見るつもりである。

 ここ船越はH”が使えないので、とりあえずテキストベースで送っておく。河童ぶちの写真などは後日H”のつかるところでアップします。ごめんね〜。