謎の鉄道

2002年8月21日

宮城県志津川町のみ

 少しぐらいは風が落ちるかと思っていたら、昨日より強い風が一日中吹いていた。台風13号崩れの低気圧は意外にでかく、東北地方はときならぬ東高西低の冬型の気圧配置になってしまって、北西の風が吹きまくっているのである。当然、出られるわけもなく、今日も佐々木小屋の番人をしているのである。

 それにしても何もない町なのであるが、一応駅がある。駅をのぞいてみたら、一日上下あわせて19本の列車が通るようである。なぜか下りの列車が上りより一本多く、どこかでつまってしまわないかと心配になったが、時刻表がそうなっていたので、どこかでうまくごまかしているに違いない。しかし、1時間上下一本ぐらいしか列車が来ない駅なのに、ちゃんと駅員がいて、さらに売店があったのには驚いた。駅の近くには12時までやっているスーパーと、レンタルCD屋とカラオケとドラッグストアとコインランドリーがあった。全部あまり用がないので、買い物を少ししただけで帰ってきた。河童が今、必要としているのは、ハンバーガーショップとレンタルビデオなのであるが、どこにあるのかわからない。いや、もちろんそんなものを見つけるより、さっさと北上したいのだが、天候待ちの時には娯楽が欲しい。まともな本屋もないんだもんなぁ。先日行った本屋には、郷ひろみの「ダディ」が3冊もならんでいた。

 そんなわけで、まだまだ志津川町探検が続きそうである。低気圧はさっぱり動かないし、どう天気図を見ても、明日も風は強そうなのだ。明日こそ、この町のどこかにある(かもしれない)ハンバーガーショップとビデオ屋を発見したい。砂漠の中、幻の遺跡を探す探検家の気分である。

雲のスピードがすごい。
風は左から右に吹いている。
湾の奥からの風なのだが、
まあ、吹くわ吹くわ。
港では、養殖のカキをさばいていた。
最近、宮城では韓国産のカキを宮城産に
偽装していた事件がばれて大変なのだが、
これは本物の宮城産。
佐々木小屋に上っていく道。
この栗が道に出ていて、バイクで登っていくと
危険なのだ。