高速かわうそ

2002年8月3日

宮城県亘理郡亘理町鳥の海荒浜港滞在中

 突如としてペースがあがったと思っている人が多いだろうが、天気が良ければこれぐらいのペースで漕げる。この三日間、天候晴れ、風弱く、という漕ぎ日和が続いたので、今までの停滞分を取り戻すべく突っ走った。もっとも、これぐらいで、今までの悪天候分(本当に悪天候だ。漁師がここ10年で一番悪いと言っていた)が取り戻せるわけでもないが、男女の仲と同じく、取り戻せるなら取り戻したいと思うのが人情、いや河童情というもの。久ノ浜〜請戸間40キロ、請戸〜相馬(原釜)間42キロ、相馬(原釜)〜鳥の海25キロと、三日間で100キロというペースで来てしまった。いや、本来このペースなんだけどね。

 で、今日はというと、さすがに北風が吹いて、北上できそうにないので止まっている。昨日は、仙台湾をずっと北上してきたのだが、海岸はずっとテトラポットでおおわれていて単調だし、東からの弱い風で風波が立ち、ぱちゃぱちゃたたいて漕ぎにくいったりゃありゃしない。しかも、鳥の海まであと1.3キロと言うところで、とつじょ強風が吹き出し、波が崩れだした。1.3キロを1時間かけて漕いで、やっとの思いで防波堤をかわしたものの、今度は追い波になり、ブローチングをくらいながら、なんとか鳥の海にフネを入れた。

 ところが、悲劇はこれだけでおさまらずに、フネを引き上げて片づけていると、強風に加えて雨が降ってきた。ここの港のスロープには、雨をよけられるような建物が一切なく、情け容赦なくたたきつける雨をまともに受けて、ひさびさに震え上がったのである。なんとか着替え、レインコートを着て、屋根に思いっきりでかく「食堂」と書いてある建物に行ったら、すでに閉店。言っておくが、時間は日本標準時で午後5時である。たぶん、この辺りには時差があるに違いない。
 このままでは夕食にもありつけなくなると思い、近くにあった食料品店で、とりあえず食べられるものを買って、強風の中テントを立て、その中でようやく落ち着いて、前日の夜以来のまともな食事(?)を食べた。相馬では、港に唯一開いていたラーメン屋で夕食は食べることがで来たものの、コンビニも店も閉まっていて、というか正確に言うと、まともなものが置いてなくて(買ったパンは、その日が賞味期限だった)、朝も昼も、パンだけだったのだ。

 と、ここまで書いたところで、海賊さんがやってきた。食事に行くので、今日はここまでにする。もしかしたら、夜書き直すかもしれないけどね。飯だ〜!!!!

少しだけセーリングできた。
アウトリガーなし。この後、ハリヤードが絡んで下ろせなくなる。
しかも、いい風は1時間も吹かなかった。
相馬(原釜)港出航前。
実はまともな食べ物がなくて腹ぺこ。
仙台湾の海岸はずっとこんなテトラが並んでいた。
ひでーの。
鳥の海の入り口。
荒れている時は写真の撮りようがないので、入ってから
撮ってみたけどぼけている。
あれ具合はわかるけど。
旗を見ると風の強さがわかる。
鳥の海でのかわうそ号。
テントは縛り付けてある。
昨日は飛びそうだった。
最近、ガソリンタンクを買ったおかげで、回しっぱなしの
発電機。