河童inスチームサウナ。

2002年7月25日

小名浜港滞在中

 波待ちの間、一体河童は何をしているのだという疑問が当然わいていることと思う。河童的希望としては、エアコンの効いたところで昼寝でもして毎日を過ごしたいところなんだが、もちろんのことそんなにうまい話があるわけなく、今日もほとんど湿度100%のテントの中でこれを書いている。前後ともメッシュにして、風が通るようにしてあるのだが、さっきまで雨が降っていたし、雨が降らないまでも霧が出ていて、風自体の水分量は限りなく限界に近いのだ。思わず「飽和水蒸気量」とか昔理科で習ったような言葉を思い出しているが、、いや、これはテントの中ではない。オレは金を払ってスチームサウナに入ってるのだと思いこむように努力している。その思いこみを激しくするために、先ほどコーヒー牛乳を買ってきた。もちろん、あとでテントの外に出て、腰に手を当てて一気飲みをするつもりである。サウナのあとは、コーヒー牛乳と決まっているではないか。

 さて、心頭をいくら滅却したところで、涼しくならないので話を続ける。それで何をしているかというと、まだセーリングかわうその手直しが続いているのだ。昨日作ったガターボードも、角がそのままで、いかにも見た目に悪いので、ちゃんと角をナイフでけずって丸くし、なんとなくそれらしい格好になった。かわうそ号がセーリングでどれぐらいスピードが出るのかわからないが、せいぜい4ノットぐらいだろう。そんなスピードで、こんな小さなガターボードの角が抵抗になるとは思えないし、事実ならないこともよーく知っているのだが、こういうのは気分の問題である。0.05ノット速くなったような気がする。

 明日もとても出られそうにないので、明日は抵抗になってしょうがないアウトリガーを取り外し式にする工夫を考えようと思っている。重さ的には軽いので、デッキの上に積んでおく分には問題ないと思うのだが、どうやって取り付けるかが問題なのだ。金具をくっつけてしまえばいいのだが、パドルの動く範囲に金具を取り付けると、パドルが当たって漕ぎにくいのでつけたくない。なんとかしばりつけるだけでいけないかと考えている。
 
 もっとも、このような思考にふける河童の姿が、他の哲学者や思想家、言語学者と同じく、寝ている、もしくは怠けているように見えてしまうのも事実で、真実の追究とは、かくも難しいものなのである。

今日の波。
こんないい波なのに、サーファーが
いないのが不思議。
海面に泡が出ている時は、
本当にやばい時。
哲学的問題を抱えながら、
夕食の準備をする河童。
食料を入れ替えたいので、在庫処分で
パックご飯とソーセージを食べている。
自分は今アフリカにいると思いこんでいる。