七夕だよ

2002年7月7日

 気がつけば、今日は七夕であった。ついでに日曜日で、たくさんの人が海で泳いでいた。河童はというと、あいかわらず磯崎漁港にいるのである。

 今日は出るつもりで、テントまでたたんだのだが、そこへやってきた漁師が、
「今日は吹くぞ〜」
とのたもうたので、それはいかんとばかりに出航を取りやめた。果たして、2時間もすると南の風がびゅんびゅんと吹き出し、もし出航していたら、かなり後悔していたはずである。風向きは南で追い風になるが、強すぎると波に追われてしまって、ブローチングしてしまうので、これまた危ないのである。いや、助かった。
 ついでに、この方があれこれ連絡してくれたらしく、漁協の役員の方が見に来てくれて、テントを小屋の影に移させてくれた。これまで、漁港のすみの防波堤にテントをはっていたのだが、今日の風で砂が飛んできて、とんでもない状態になっていたのだ。
「おれがいっといてやるからいいっぺ」
の一言で、日陰で風の当たらない場所に移動できた。いやいや、これまた助かった。

 どうも、梅雨の間は霧が出るか、風が出るかのどちらかのようで、梅雨が明けるまでは本格的移動はできないような雰囲気が強くなってきた。昨日は、那珂湊マリーナの社長に、
「梅雨が明けるまで、ウチでバイトしてけばいいっぺ」
と言われてしまったが、下手をすると現実になってしまいそうだ。バイトはともかくとして、これではどこで梅雨明けを待つか、という問題になってしまう。これ以上、天気が悪かったら考えることにしよう。
 しかし、居候の身もなかなか複雑なので、マリーナの手伝いをするかわりに、屋根と壁とシャワーとトイレを借りるというのはいい条件かもしれない。漁港は、治安の問題もあって、買い物一つにも大変なのよ。

 しかし、せっかく七夕なので、なにか願い事をしないといけない。笹は、後ろの崖にたくさん生えているので、短冊を用意して願い事を書こう。その昔、とある神社で絵馬を見ていたら、こう一言だけ書いてあって、背筋が寒くなったのをおぼえている。
「しあわせになりたい」

 さて、河童は何をお願いしようか。日本のどこかにかわうそが残っていますように。人の心に河童が残っていますように。この国がセメントのかたまりになってしまわないように。霧が出ませんように。風が吹きませんように。きれいな女性と出会えますように。宝くじが当たりますように。
 なんだ、いっぱいあるんじゃん。

hanimaruさんが言ってた彫刻。
左甚五郎作?
東照宮の眠り猫と比べても、
ずいぶんでかいぞ。
発電機がどうなっているのか、
カバーをばらしてみた。
やっと構造がわかった。
今朝の空の様子。
低い雲がものすごい勢いで流れていた。
本当に今年は天気が悪い。
船印に、レーダー波反射用の
アルミテープを付けた。
どれぐらい効果があるかは不明だが、
霧の時はきちっと調整しているので
映るよとの話。