かわうそ号復活!

2002年6月26日

 寒い寒いと思っていたら、今日の午後になって水戸地方気象台は低温に関する臨時情報だとかを出して、低温と日照不足に注意するようにと農家などに呼びかけている。なんでも気温が平年比1.7度低く、日照も平年比で57%しかないのだそうだ。これではかわうそ号がすすめないのも無理はない。今日も朝はまとわりつくような霧雨が降っていて、それが止んでからは冷たい北東風が吹き抜けていった。那珂川河口の防波堤は、打ち寄せる波がはげしくぶつかり水柱を上げていた。明日は明日で、1日雨の予報だし、ぜーんぜん出られるめどが立たない。またしても週末に引っかかりそうなのだ。心優しい那珂湊マリーナのみなさん、こんな事情ですので「まだいたの?」って聞かないでください。本人も気にしてるんです。

 柄沢さんにお願いしておいた、かわうそ号の新しいラダーがついて、さっそく雨の中、レインコートを着て交換作業を行った。新しいラダーは4ミリ厚のアルミ製。しかも、どうせ作ってもらうのならと、長さを20センチほど伸ばして、水の中に入る面積を増やした。前の物は短くて、特に追い波の中での舵効きに問題があったので、思いきって大きくしてしまった。
 しかし、この大きくなったラダー。重い。長くなったのと、以前の物は断面が流線型になっていたので(しかし、あんな板どこにあるんだ?)その分重くなっている。ラダーは、コクピットからロープで回転させて上げられるようになっているのだが、これはよほど力を入れて引っぱらないと上がってきそうにない。1日1度しか上げないからいいけど(それさえもよく忘れて、降りてから気づいて手で上げている)。
 これで、フネの準備はできた。あとは天候しだいである。

 先日、洗剤まみれにしてしまったコーヒーの話があったが、愛知県のMGコーヒーが豆を送ってくれることになった。これで、またおいしいコーヒーが入れられそうである。今日も、霧雨の中、レインコートを着てコーヒーを飲みに行ってきた。ついでに、北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」などを本屋で買って、2時間ほど読んできた。中学2年の時に初めて読んだ本なのだが、今読んでも十分おもしろい。偶然であるが、河童はこの本の初版本を持っている。初版初刷りは、その後出た本とは微妙に違っていて、それがまたおもしろいのだが、今からこの本の初版を手に入れることは相当むずかしいと思うので、これは河童だけの楽しみだろう。にひひ。

 しかし、フネが出せようと、出せまいと、4時にきっちり目が覚める。出せないと、ここから1日が長い。午後の河童が呆然としているのには、それなりに理由があるのだ。

黒いのが前のラダー。
水没面積100%アップ(当社比)
これで、舵効きも良くなるはず。
さすが、柄沢さん。
ちゃんと名前を彫ってくれた。
遊び心がうれしい。
さっそく取り付けた。
これだけでかければ、セーリング時にも
効くだろう。
MUKOさんからアウトリガーを
いただいたので、今後はセーリングも
する予定でいる。