尻子玉を抜く(5)

2003年11月26日

冬眠中

 尻子玉を抜くシリーズも5回目を迎え、これで最後である。退院してきたものの、お尻の傷は、心の傷と同じで、そうすぐには治らないのである。結局、寝ているだけで、なーんにもおもしろくないのである。場所が変わっただけで、入院中とぜんぜんかわらない。

 ちなみに、退院を促す一番大きなきっかけは、ドクターの退院許可でもなく、ナースにきらわれたわけでもなく、単に食事の味が薄いということだった。まずくはないんだけど、うまくもないんだよね。なんというか、これという一本通った味がなくて、ようするに給食なんだわな。グルメな河童としては、ちと我慢ができなくて、さっさと出てきたのだが、もう少しいても良かったような気もする。

 入院したことのない人のためにアドバイスを書いておくと、保険は入院1日必要と思われる額に5000円プラスして、個室を確保できるようにしておいた方がいい。河童も、これをみこんでかけてあったのだが、いかんせん無職状態での入院だった故に、1日3500円の個室代をけちって大部屋に入り、かなり後悔した。大部屋といっても、新しい病院はかなりよくなっているが(河童の入った厚生病院はできたばかり)、入院患者同士はともかく、付き添いのやつがうざい。しめ殺してやろうかと思うような付き添いのやつがたまにいるから、辛抱のたらん人は特に個室に入ろう。犯罪者になるおそれがある。まったく、人の身辺聞き回るババアとか、患者に一日中話しかけるババアとか、同じ病室に1日中いたら気が狂うぞ。悪いことはいわん。5000円余分に保険かけておけ。あと、怒鳴るジジイ、身の上話をする中年も逝ってよし! かなわんわ。

 んで、まあ、河童はベットの上で怒っていたわけですね。家に戻ってきてからは、やれることもないのでじっとしているけど、暇だわ。頭痛はおさまりつつあるものの、まだ出そうな気配だし、座るとお尻に圧力がかかって傷口が痛むので、まだ寝たまま。来春から売り出す予定のドリルの整理をしたいんだけど、腹ばいではなにもできない。昔からだが、体が固いのよ。上体反らしなんて、大の苦手で、20センチもあがらないもんね。ともかく、これをかくのにも苦労してます。だから、もう終わるのよ。

 次回からは、ちゃんと元の話題に戻ります。そういえば、帰ってから海関係とか、そういった仕事に就くんじゃないかと思っている人もいたみたいだけど、河童は塾講師に戻るよ。河童にとっては、ヨットもシーカヤックも、あくまで遊び。これを仕事にするつもりは毛頭ございませ〜ん。塾講師は、河童の性に合ってるのよ。子供を育てるのはけっこうおもしろいしね。

 というわけで、次回の更新はいつになるのか不明なのだ。
この亀を頭にのせると、頭痛が消えると聞いたので、
早速試してみたが、大嘘であった。
この姿をナースに見られた、おちゃめな35歳…。