デッキ上のアリア

2003年11月10日

冬眠中

 なんだか選挙も大過なく終わってしまったなあ。自民党単独過半数ならず、連立三党では安定多数。民主党は躍進、その他の野党は激減という、なんとなく予想できた範囲の投票結果になった気がする。ちと予想が外れたのは、投票率が低かったことかな。まあ、あまり詳しい分析を書くと、いろいろと差し障りが出てきそうなのでやめておく。

 シーカヤックと選挙はなんの関係もないだろうと思うだろうが、旅をしているとあちこちで、いろいろな人と知り合い、さまざまな話が聞けるわけで、これがまたおもしろいのだ。今回の選挙も、新聞を読みながら、1人でにやにやしていた。
 新聞に出ない、というか書かれない現地の話はなかなかおもしろいのだよ。
 差し障りのなさそうなところで二、三あげると、加藤紘一は山形の田舎では支持が強かったね。またえらく切れる人らしいよ。次の選挙では、なんとか出させてあげたいという声をあちこちで聞いた。北海道といえば宗男ちゃんだけど、今回も立候補してないのに300票入ったとか。まあ、地元のことを考えるとわからんでもない。根室には、花咲港から根室市街を通らずに釧路の方につながっている道路があって、通称「宗男ちゃんロード」と呼ばれている。表向きは米軍の実弾射撃訓練の置換事業なんだけど、これが牧場の真ん中通っているにもかかわらず、交差点が立体交差になっている。道路通すだけじゃ金にならんもんな。ゆえに、300票入っちゃうのもむべなるかな、ということになるわけだ。

 今日の話題は、デッキの上の話。
 一般的には、シーカヤックのデッキ上にものをのせてはいけないらしい。らしいというのは、河童がただの一度もシーカヤックを習ったことがないから、そう断っておく。だいたい、シーカヤックそのものに「正道」があるわけじゃないし、なにが正しくて、何が間違っているかの基準がそもそもあいまいなんだが。
 まあ、ふつうシーカヤックのデッキ上にものをのせると、ひっくり返ってしまうので、のせられないと言った方が正しいのかも知れない。

 ところが、知ってのとおりシーカヤックもどきのかわうそ号は、そんなことは一切おかまいない。もともと、自転車と発電機を積む、という大前提があって始めた計画だけに、中に入らない荷物は上に積めばよい、という単純な発想で、デッキ上に、まさに山のように荷物を積んできた。自転車も、2002年は中に入れていたものの、2003年の旅では、いちいちばらして入れるのが面倒という理由で、折り畳んでデッキ上に積む方式にかえてしまった。自転車の重さは8.5キロである。
 この他に、万一の漂着に備えて、最低限の着替えと電池、その他雑貨の入った特大防水袋(約6キロ)、カメラ用三脚、布バケツ、かさ、サンダル、それにフネを引き上げるための塩ビパイプ(3キロ)などなどが、デッキの上に乗っかっていた。
 さすがに積み過ぎだと思って、一度減らそうとしてみたのであるが、どうやってもこれ以上減らなかった。というのは、これらを中に押し込むと、ものすごく不便になるからだ。港に入ってすぐ使いたい物が多い。それになにより、積んでも全然問題なかったのだ。かわうそ号の幅84センチ。標準的なシーカヤックより30センチは太いもんね。

 しかし、デッキ上の重量およそ20キロ。うーむ、これだけで普通のシーカヤック1パイ分かぁ。

まあ、よく積んでありますな。
ほかのフネではきついと思う。