根室にて

2003年9月23日

北海道根室市

 新聞を読んでいたら、貯蓄を持たない(持てない)家庭が2割を越えたとか。ただ持ってる家庭の平均は平均保有額は過去最高だったそうで、ようするに持ってるやつは持っていて、持ってないやつは全然持っていないという傾向がはっきりしてきたと言うことだな。持ってないところは、いざというときにどうするんだよ、と疑問に思うであろうが、これはもう借金するしかない。アメリカなんか、保険制度がちゃんとしてないこともあって、大病なんか一発やってしまうと、治ったところで治療費の借金返すだけの一生になってしまうこともあるそうな。もっとも、あの国の破産法はずいぶんいいかげんなので、返せね〜と思ったらさっさと自己破産して、第2の人生を歩むことも比較的簡単ではあるのだが。
 まあ、あれだな、ようするに日本もアメリカ型の社会になってきたと言うことだな。昨今の凶悪事件の増加や移民(日本政府は認めてないけど、あのイラン人や中国人はどうなってんだよ。あれは間違いなく不法移民だぞ)なんかも、アメリカに近づいてきた証拠だ。
 ただこうした中で河童が問題だと思うのは、やはり教育にかかわることで、いま、高校の経済的理由による退学者数がむちゃくちゃに多い。こと私立高校では、かなり前からこのことが問題になっている。高校を義務教育化して無料化することは、おそらく財政事情からできないと思うが、奨学金制度を充実させて、退学者の増加をくい止めないとまずいことになると思うのだ。結局このことが、さらに就職の機会も奪うことになって、貧困を再生産することになる。そういう恐ろしいことが、この国の中でひそかに進行しているのだ。貧富の差が大きくなることは、そのままストレートに犯罪の増加、社会不安の原因となることを、それこそ社会全体の問題としてとらえておかなければならない。教育の問題は社会の問題なのだよ。
 アメリカ型社会になるのは、現在の経済体系上やむを得ないかもしれないが、奨学金制度もアメリカ並みに充実させて、少なくとも通学意思のあるものは学校に行けるようにしないと。たいして金のかかる話じゃないんだよ。人の一生を左右するにしては、安い公共投資だと思うんだけどね。

 今日は、1日ねておりました。根室半島太平洋側は、うねりがばんばん。明日は、そこそこおさまってくるはずなので、いよいよ道東編の始まりです。といっても、明日は進んでもせいぜい花咲。40数キロ漕ぐけど、直線距離だと10キロなんだよね。岬越えの悲劇ですな。

北方領土だったと思う
ちゃんとした写真も撮ったんだけどね。
つまらんじゃん。