台風接近!

2003年9月12日

北海道稚内市

 なにが次の更新は紋別でなものか。台風接近で、身動きがとれなくなってしまった。沖縄付近に台風がいるのは知っていたんだが、少し前に見た情報では950ヘクトパスカルとかだったので、北海道まで上がってくるあいだには相当弱体化するなと思っていたら、いつの間にか910ヘクトパスカルなどという強力台風に発達して、宮古島74メートル!などというニュースも飛び込んできて、冗談じゃないぞという状態になってきた。風速74メートルって、747の離陸速度と同じくらいじゃないか。空荷でフラップ下げておいたら、747がVTOLになっていたのになぁ。もっとも宮古島に747おりられんけど。。

 実は今朝もやる気満々で目覚めて、半分荷物を押し込んだのだ。しかし、天気予報を聞いていると、天気がいいのは今日一日限り。明日は台風の影響で午後から雨と強風と言う予報。稚内を出ると、最低3日先の枝幸までは町らしい町がない。これでは出て行ったはいいが、行きづまってしまうことが確実なので、思い直して出港を取りやめた。その後、5時発表の天気予報では、宗谷地方の明日、波の高さ1メートル後5メートル。出なくてよかった…。

 というわけで、今はポートサービスセンターというところに来て、無料の休憩室でコンセントを借り、のんびりこれを書いているというわけだ。このポートサービスセンターというのは、稚内市が漁船の船員や、日本中から最北の町にやってくる旅人たちのサービスのために作った建物のようで、格安のシャワーからコインランドリー、休憩所がある、なかなかすてきな建物なのだ。利用者名簿を見ると、やっぱり日本全国からここに来ているのがわかる。ちなみに利用度が高いのはコインランドリーとシャワーで、バイクとか自転車の人がけっこう立ち寄るみたいだな。カヌーの人はあまりいないらしい。当然か。

 ともかくここまで来てしまったし、台風はどうしようもないので、またじっくり腰を据えて天候の回復を待つ。なあに、流氷はまだ来ないって。

かわうそ号の向こうで、ロシア船の上架作業。
今夜は十五夜だ、ということで、記念撮影。
人の悪口を言いながら月を見る。
これぞ中傷の名月。
赤く光っているのは、港の警戒に当たっている
パトカーの赤色灯。本当にまわっているのだ。