北の町ではもおお〜

2003年9月10日

北海道稚内市

 なんだかんだといいながら、けっこう飛ばしてきたよなあと念のため今年の航海を計算してみたら、北海道に渡るまでにだいたい2170キロ漕いでた。北海道はここまでがおよそ650キロ。で、飛ばした海岸線がおよそ630キロ。後回しにした越前ー寺泊間は530キロあるので、これは漕ごうかと思うんだけど、この辺りって砂浜ばっかなんだよなあ。どうしたものか。
 北海道は室蘭まで行って、そこから新潟の直江津にわたり(今度はトラックをヒッチハイクする)、後回しにしたところを漕ぐつもりでいるんだけど、また冬の日本海だし。ただ、能登島まではどうしても漕がないといけない。というのも、例のY-14クラブのメンバーが能登島にいるので、ここにはどうしてもいかないといかん。すでに、富山に住むY-14クラブのメンバーから催促の電話が入っているのだ。うーん、能登半島、能登島までにするかなあ。
 しかし、こうして考えてみると、日本一周ってどこまで漕いだら日本一周なんだ? いや、別に河童はきっちり漕ごうなんて思ってないからいいけど、何%以上漕いだらOKとか、基準があるんだろうか。友人に、長良川を下ったと自称しているやつがいるが、こいつは郡上八幡と、美並と岐阜、それに河口堰の近くで、少しカヌーに乗っただけなのだ。あとの部分はポーテージしたらしい。

 今日は出港準備に走り回っていた。朝から発電機を回して電池を充電し、ホームセンターに行って部品を買い、食料を買い込んできた。最近、出発の時に買い込んだニッケル水素電池が次々に寿命を迎えていて、思わぬ時に電池が切れる。GPSの電池は今年買い込んだのを使うようにしているからまだいいけど、ヘッドライトの電池が切れるのは困るな。ことに夜の時間が長くなってきたので、電池切れは深刻な問題になる。かといって、残り1ヶ月ぐらいになって、また何本も(基本的に4本1セットになるのだ)電池を買い込むのももったいないので、今のところケチって使っている。今後、河童に差し入れをと考えている希少な方が見えたら、充電済みの単3ニッケル水素電池をください。

 というわけで、次回は紋別まで電波が届きません。その間、たぶん1週間ぐらいだと思うけど、河童の動向は河童談話室の方へ書き込みます。しかし、北海道は広いなあ。

初日はフネの横にテントをはったが
その後空き地に移動した。
充電中。
雨がぱらぱらしていたので、念のため
カサをさしておいた。
納沙布岬方面から稚内港を見る。
左の土手みたいに見えるのが、実は
防波堤。入ってくるとき、なんだかわからず
すごく迷った。
右の建物が全日空ホテル。
上の防波堤。
昭和の初期に造られたものらしい。
礼文島方面のフェリー乗り場。