海道をゆくダイジェスト 4

2003年 本州北上編(旅情派)

いよいよ枕崎を出発。
牛深港はこの橋の下を通ると東シナ海側に出られる。
順調に出ていくはずが、この下に激しい流れが。
朝からはげしい運動をして、この日は疲れた。
いわゆる軍艦島。
昔、石炭を掘るために開発されたが、今は廃墟。
近寄ってみると、思ったよりでかい。
おっかなかったので、さっさと通り過ぎた。
佐世保の入り口、大島の造船所。
でっかいタンカーがおいてあったので記念撮影。
もう、完全に授業の資料写真。
九十九島シーカヤック倶楽部にお世話になった。
左手の小屋がクラブハウスの「洗鱗荘」。
かわうそ号は沖止め。
真ん中に、小さく白く見えるのが、
「本土最西端」の碑。
そのすぐ西にも島があって、今ひとつめだたない。
平戸水道。
この橋の下が…。
こんなんになっていやがった。
追い潮だからとつっこんだはいいが、大変な目に。
リバーカヤックの経験、ないんだよ。
同じく平戸水道の出口。
見にくいが、灯台の横の白いものは巻波。
あまりの潮流に、逆波が立っている。
これはまずいと思った瞬間。
どうやって抜けたかは本文をどうぞ。
これは本州最西端の碑。
山口県にこっそり経っている。
陸からは、相当行きにくいと思うんだが、
こっちは立派なのが建ってんだよな〜。
山口県萩市。
吉田松陰の教えていた松下村塾の前で。
私の教え子も、早く出世してもらいたい。
島根県温泉津。
温泉が、こんなに住民に親しまれているところはない。
なんと、歌舞伎の祖「出雲の阿国」の墓。
そんなものがあるとは知らなかった。
出雲大社である。
しっかりお参りをしてきたのに、まったく効果がない。
なにが縁結びの神じゃ!
神様に頼らなくても幸せになる方法。
それはワインの試飲。
もちろん無料、飲み放題。
基本的なキャンプ風景。
港にはったので、ほとんど下はセメント。
傾いたところにも良くはった。
出雲を出て、島根半島の西端、日御碕。
日本で一番高い灯台なんだそうな。
島根半島の真ん中から宍道湖に、佐陀川という川が
抜けていて、島根半島を近道できる。
もちろん迷わずこっちを通る。
しかし、水が汚い。
宍道湖に抜け、松江の町を抜ける。
このあたりはシジミの産地。
デッキの上にビデオカメラが見えるが、このビデオ、
帰ってきてからついにこわれた。
中海の閉め切り水門。
天下の愚行、中海干拓工事の名残。
この日は午後から風が吹き出し、50キロ以上漕いだ
河童はへとへとに。
とうとう境港から助け船を出してもらった。
境港にて。
ウィンドサーフィンのクラブハウスに泊めてもらう。
台風もその小屋でやり過ごす。
境港はゲゲゲの鬼太郎の作者、
水木しげるの出身地。
というわけで、町には鬼太郎がいる。
ねずみ男もいる。
断っておくが、コミケではない。
さっそうと漕ぐ河童。
ひとり旅なので、こういう写真がほとんどない。
向こうに見えるのは高速増殖炉「もんじゅ」
もう動かないらしいが、いくらかかってんのか…。
福井県越前町から新潟県寺泊までポーテージ。
友人のトラックで大移動。
寺泊から再出発したんだが、新潟の海岸は
漕ぎたくない。ずーっと砂浜。ともかく砂浜。
漕げども漕げども風景が変わらない。
この後、砂浜禁止令を出す。
新潟県と山形県の県境。
山形県鶴岡市加茂港。
ここの小学校では、ヨットを教えているらしい。
シーカヤックもどうでしょう?
酒田港にて。
自作仲間のフネの横に抱かせてもらう。
ところが、ここも天候不順でなかなか出られず、
じりじりと日を過ごした。
山形県警の警備艇。
近寄ってきて、がんばってね〜といって去った。
この3日後、このフネがサメを見つけて
大騒ぎになった。
秋田港直前、またしても天候不順で動けず。
秋田のヨット乗り、ハックベリーさんが迎えに来てくれた。
またしても引っぱられるかわうそ号。
お前、漕ぐ気はあるのか?
秋田で、まず行きたかったところといえば、
東経140度北緯40度の交差点。
実は中学受験に出るんだ。
もっとも、地図上だけの話で、行ったという人を聞いた
ことがない。
ならば行くしかあるまい。
見よ。見事にそろったこの緯度経度。
男鹿半島先端の入道崎。
もちろん車で行った。
物見遊山が、この旅の目的である。
やませ吹き止まず、ポーテージを決意。
秋田に入る前から、東風が吹き続ける。
冷夏の影響をまともに受けて、全然進めない。
秋田→竜飛→秋田→竜飛と移動する。
かわうそ号を竜飛に降ろし、
借りたトラックを返しに秋田に戻り、
その後、河童は電車で竜飛に。
秋田→竜飛は1日がかりの移動になる。
津軽半島三厩駅(みんまやえき)
三厩村村営バスで竜飛岬へ。
竜飛岬で見つけた白いカタツムリ。
とくに意味はないが写真は撮った。
竜飛岬に昇って記念撮影。
2002年に来た時は、一晩しか泊まらず、
記念撮影もしなかった。
自力で津軽海峡を渡ろうと覚悟していたら、
北海道に行く漁船がいるということで、便乗させて
もらうことに。
まさに渡りに船。
神様は河童の味方なのだ、たぶん。
津軽海峡を渡るかわうそ号。